Macworld San Francisco 2007

スティーブジョブズのキーノートでiPhoneが大々的に発表されました。アップルが手がけるケータイ端末iPhoneについてはこれまでに様々な憶測がされてきましたが、その実像はそれらの予想のはるかに上を行くものになりそうです。

かつてソニーのような企業をめざすといっていたこの会社は iPod + iTuneの爆発的な成功を追い風にして、デジタル家電企業への移行をはたしつつあるのでしょう。マッキントッシュというコンピュータももはや過去の物として扱われている感があります。

このキーノートのメインとなったiPhoneのプレゼンテーションを見て、これはエポックメーキングな転換点になるのではないかという(誰もがそう感じたとは思いますが)強い印象を持ちました。それはなぜかを考えてみます。

ジョブズはこのiPhoneが今のケータイの5年先を行っていると言いました。それは誇張ではない。アップルはこのiPhoneを世に出す事で今後5年のケータイ開発の指針を作ったと言えると思います。もっと一般的な言い方をすると、これからのデジタルデバイスが万人に浸透していくための基本スタイルを作ったと言っていいのではないでしょうか。その基本的スタイルとは圧倒的に洗練されたユーザーインターフェイスの実現ということに集約されます。アップルの存在意義をこの点にフォーカスしていくことを決意したのでしょう。

アップルのビジネス展開はエクスクルーシブなものです。決して誰もがこの技術を使えるような展開にはならない。アップルの製品を買った人だけが享受できる利便性である点がWEB2.0のコンセプトから外れるような気もします。しかし、アップルのやり方をまねする企業はたくさん出てくるでしょう。とくに日本の企業はこういう指針を与えられると、それを洗練させていくのは大変得意です。

総括するとこういう事ではないでしょうか。つまり、今回ジョブズによって今後のハードウェアとインターフェイスの指針が示された。その中でコンテンツをどういう風に展開していくのか、それが私たちの今後5年間のビジネスにつながっていくのだと思っています。