01/17: 期待と満足度
マックワールドのジョブズのキーノート、昨年はiPhoneの登場ですごくセンセーショナルでした。2008年はそれを受けて周囲の期待はいやが上にも高まります。それだけに、その期待に応えるためにはその期待を大きく上回るものが提示されなければみんなが納得しません。その期待に応えてくれるという一抹の希望を抱いてはいたのですが、結果から行くとさすがにそれは無理だったのではないでしょうか。
Mac Book Airの発表は事前に報道されていたこともありあまりインパクトはなかったような感じです。去年大見得を切ってアップルコンピュータあらためアップルになった割にはまたPCに戻ってきたのかよ、と思いました。もっとWEBテクノロジーの方にシフトしていただきたかった。今回のキャッチコピー「Something in the Air」のAirは何を指すのか取りざたされていました。個人的にはAdobeのAIRがからんでこないかとちょっと期待したのですが、残念ながらそっちがらみの話はナシでした。
01/14: Macworld San Francisco 2007

スティーブジョブズのキーノートでiPhoneが大々的に発表されました。アップルが手がけるケータイ端末iPhoneについてはこれまでに様々な憶測がされてきましたが、その実像はそれらの予想のはるかに上を行くものになりそうです。
かつてソニーのような企業をめざすといっていたこの会社は iPod + iTuneの爆発的な成功を追い風にして、デジタル家電企業への移行をはたしつつあるのでしょう。マッキントッシュというコンピュータももはや過去の物として扱われている感があります。
このキーノートのメインとなったiPhoneのプレゼンテーションを見て、これはエポックメーキングな転換点になるのではないかという(誰もがそう感じたとは思いますが)強い印象を持ちました。それはなぜかを考えてみます。
ジョブズはこのiPhoneが今のケータイの5年先を行っていると言いました。それは誇張ではない。アップルはこのiPhoneを世に出す事で今後5年のケータイ開発の指針を作ったと言えると思います。もっと一般的な言い方をすると、これからのデジタルデバイスが万人に浸透していくための基本スタイルを作ったと言っていいのではないでしょうか。その基本的スタイルとは圧倒的に洗練されたユーザーインターフェイスの実現ということに集約されます。アップルの存在意義をこの点にフォーカスしていくことを決意したのでしょう。
アップルのビジネス展開はエクスクルーシブなものです。決して誰もがこの技術を使えるような展開にはならない。アップルの製品を買った人だけが享受できる利便性である点がWEB2.0のコンセプトから外れるような気もします。しかし、アップルのやり方をまねする企業はたくさん出てくるでしょう。とくに日本の企業はこういう指針を与えられると、それを洗練させていくのは大変得意です。
総括するとこういう事ではないでしょうか。つまり、今回ジョブズによって今後のハードウェアとインターフェイスの指針が示された。その中でコンテンツをどういう風に展開していくのか、それが私たちの今後5年間のビジネスにつながっていくのだと思っています。
08/10: modoをさわり始める
modoは3D定番ソフトLightwaveの後継と目される実に使いやすいモデラー機能を備えている(らしい)ソフトです。

これから一通り使い方を覚えなければなりませんが、いかに効率的で短期間に覚えられるかがカギですね。またmodoはその期待に応えてくれそうな感じがします。
まずはレンダリングの性能が気になったので、インストールした時点で入っているトカゲのデータを開いてそのままの設定でレンダリングしてみました。「F9」キーを押すだけ(この辺はLightwaveとキー操作が同じ)でレンダリングが始まります。グローバルイルミネーションがオンになっていたり、Displacementが施されていたりでかなり重い処理のようです。640×480のサイズで12分半ほどかかりました。

これだけではなんとも言えませんが、なかなかやってくれます。
08/09: Mac Pro

ついに出たか…。まあ今のG5の償却が終わっていないので買えないけど。
悔し紛れにカスタマイズのオプションを全部一番高い奴でやってみたら、総額2,176,890円になってしまった。
3.00 GHz QUAD XEON(デュアルコアIntel Xeon "Woodcrest"プロセッサ2基)
メモリ16Gバイト
ハードディスク4基 合計2テラバイト
グラフィックカード(NVIDIA Quadro FX 4500 512MB SDRAM)
ディスプレイ 30インチ2台
光学式ドライブ2基
ワイアレス環境 AirMac Extreme & Bluetooth 2.0+EDR
Fibre Channel PCI Express カード
モデム
ワイヤレスキーボード+ワイヤレスマウス
ファミリーパック(キャンペーン版)
AppleCare Protection Plan - Mac Pro/Power Mac
こんな環境が必要な人いるんだろうか。バリバリの3DCG制作家か、バリバリの映像編集屋か、バリバリの写真合成マニアか…
たしかにProな方々が使うんだろうね。
06/26: オープンカレンダーの「6つのセンス」
カルノさんからもらったダニエル・ピンク著「ハイ・コンセプト」を昨日読みました。(書評は「アナザー・ダニエル-柿爺の読書」)この本に出てくる6つのセンス(感性)をオープンカレンダーの今後のバージョンアップに対応させて考えてみます。
6つのセンス
- 「デザイン」
- 「物語」
- 「全体の調和」
- 「共感」
- 「遊び心」
- 「生きがい」
まず(1)「デザイン」。オープンカレンダーのニューバージョンではまずサイトのページ構成をゼロから見直します。サイト構築の念頭にはユーザーの「経験」を中心に置きます。その個々の経験に親和性の高い、ある面では経験を妨げないデザインを組立てていくことにします。ここでは、直感的で分かりやすく無駄がないシンプルなものが良いデザインとなります。そういう意味で今ある機能を整理し、それらがより自然な形で使われるようにアレンジしていくこともデザインの作業に含めます。
次に(2)「物語」。これはオープンカレンダーに多くの人にジョインしてもらうために必要なものだという認識です。利用者が歯医者さんであれば様々な歯科医院にまつわるドラマを想定し、そこから「臨場感のあるニーズ」をいくつかピックアップする。それをオープンカレンダーという商品にどう結びつけていくのかをサイト構成の中に組み込んでいくつもりです。
(3)「全体の調和」。ダニエル・ピンクは「全体像を築き上げる能力」だと言っている。保健保険制度の改正によって歯科医院経営がどのように変わりオープンカレンダーはその中でどういう位置を占めるのかを今一度明確にしておきたいと思います。さらに歯科医院以外のマルチバーションのオープンカレンダーに向けて、どういう物語を想定しどういう全体像を描いていくのかをこれから模索していきたいと思っています。
(4)「共感」。世の中のブログやHPの中にオープンカレンダーを簡単に組み込むしくみを提供していく予定です。ブログやHPがそれを主催している本人の分身として動き出す時代が到来するとすれば、オープンカレンダーはその人やサービスにリーチするための良きインターフェースとなるでしょう。わざわざ歯科医院(あるいはほかの業種のお店)に毎度足を運ばなくても、オープンカレンダーをクリックするだけである程度の問題が解決できしかもそれが快適さを伴う状態を実現していくことを考えていきます。これはエモーショナル・ブランディングにも結び付いていくことでしょう。
(5)「遊び心」。日本語の「遊び」には「余裕」という意味も含まれます(例:ハンドルの遊び)。次期オープンカレンダーは自由なカスタマイズを実現できるようにしたいと思います。マッシュアップによって思いもつかなかったような利用法がたくさん出てくればいいと思います。
(6)「生きがい」。単に儲けるだけではよろしくない。というよりただ単に儲けようと思ってもなかなか儲からないのです。世の中が便利になり全ての商品がチープ化してくれば、より本質論が重要になってくるのだと思います。物で豊かになっても幸せになるのは難しい時代です。オープンカレンダーが真に世のため人のために働くようになることを目指したいものです。
05/12: Rubyweaver
Railsというウェブアプリケーション開発環境を使い始めた初日(今日)。テンプレートというビジュアル部分の編集をDreamweaverでできるといいなと思いGoogleで「rails Dreamweaver」と検索すると、DreamweaverでRailsが編集できるようになるプラグインを提供してくれるサイトが見つかった。
ほしいと思ったものは既に誰かがつくってくれている訳で、ほんとに最近のウェブ環境は話が早い。
05/03: 結局「Web2.0」とは
新聞ネタにもなりはじめているWeb2.0だが、もはやこの名称だけが一人歩きしている状態になりつつある。もともとはティム・オライリーやその周辺のWebイノベーターたちがWebの最近の特徴をブレーンストーミング的に並べ立てそれを名付けてWeb2.0と言い出したものだったのだと思う。ただ色々な最近のウェブの様相を列挙していくうちに新しい方向性や、パラダイムシフトの萌芽が見えてきてそれなりに格好がついてしまった。したがってWeb2.0から学ぶこところは大きいが、それが何か形を持ち明るい未来を約束してくれるなどと思ってはいけない。
Web2.0から見えてきた新しい視点を挙げて見る。(少々飛躍しているようにも見えるが。)
- データそのものがWebを支配する。
- 富の分配のルールが変わる。
- 人間の振舞いも相当変わる。
- 新しいコミュニティが出現する。
04/13: どこでもオープンカレンダー
希望日の数字をクリックすると予約もできます。
歯科医院としてどのようにWebを使っていけばいいのかを考えてみます。キーワードは
- マッシュアップ
- 「Webとつながる」
です。
まずマッシュアップ。これはもともとポップミュージックの世界の用語で、いくつかのオリジナルの曲をつなぎ合わせて新しい曲をつくることを指していたようです。Webの世界でマッシュアップという場合には、Web上で提供されている様々なサービスをつなぎ合わせて自分にあったサイトを作っていくことをいいます。最近Web上ではこういった目的に使える、無料あるいは低料金のサービスが増えてきました。地図やブログ、様々な商品データベース、コミュニケーションツールなどそれらをつなぎ合わせて使えば、驚くほど高機能のものが今まで考えられなかったほど低価格で短期間に実現できます。しかもそれらのサービスはWebにリアルタイムでつながっているので、常に最新の状態で提供されます。バージョンアップなどのメンテナンスも必要ありません。まだ現段階ではある程度の知識が必要になるため歯科医院がいきなりそれらを使いこなすには少々ハードルが高いことは事実ですが、もともとこれらのサービスは世の中に広く浸透していくことを目指しているので、次第にユーザーフレンドリーな使いやすいものが体勢を占めていくものと思われます。歯科医院も今後はこういったサービスを使いこなして、それぞれに適したWebコミュニケーションを展開していけるようになるのではないかと思います。
2番目のキーワード「Webとつながる」というのはこのままです。インターネットの環境が整ってきて、何が脚光を浴びる中央で、どこが日のあたらない辺境かということはあまり問うても意味のないものになりつつあります。どんなささやかな発信であってもWebにつながっている限りそれは何かの形で世界に影響を与えることになります。今まで日の目を見なかったであろう諸々の人々がブログという表現ツールを手にしてWebにつながったおかげで、得難い巨大な情報源が出現し、新しいマーケットが生まれ、新しい人的交流が生まれています。小規模・地域密着型の歯科医院は、こういった動きにジョイントしやすくまたそこから得るメリットも小さくないのではないでしょうか。「高度なサービス」を提供している歯科医院がWebにつながり、地域の一人一人の問題解決により具体的・効果的に貢献できれば、Webによって歯科医院はさらに社会的にも新しい位置づけを獲得していけるのではないでしょうか。なぜならWebはこれから社会的な評価機能を持つようになってくるのではないかと思われるからです。
最後は大変抽象的な話になってしまいました。ただ最近のWeb進化の様子から学べることは、「最初からもうけることのために行動してもうまくいかない」と言うことなのではないかと思います。きれいごとのようにも聞こえますが、結局は10年20年という長い目で世の中への貢献ができるポジショニングをしておかないと、結局は歯科医院といえども何のリスペクとも得られず経済的にも成功することは難くなるのではないかと思います。こういった「青臭い正論」がNetの進化のおかげで本当に実現していけば良いなと期待しているところです。
(終わり)
04/05: 歯科医院とWEB(その4「小規模マーケット」)
さてこのロングテールが歯科医院としてのWeb利用とどうつながるのでしょうか。実はインターネットのテクノロジーの進化のおかげで出現したロングテール部分に歯科医院のマーケットが含まれるようになるのではないかと思うのです。冒頭で前提として上げたように、歯科医院の特性は「小規模」、「地域密着型」です。テレビや新聞・雑誌といったメディアはこういった特性を持つ歯科医院のコミュニケーションには向かないものでした。「小規模」、「地域密着型」といったマーケットはこれまで切り捨てられていました。Webの新しい動きはこれまで価値がないとされてきた小規模で特殊なものを全て捕捉し、それらをつなげたり集積したりして新しい価値を生み出します。
たとえばネット広告ではGoogleのアドセンスというのが出てきました。無数の小さなサイトにそれぞれに合った広告が貼れるようになり、広告主も広告を利用する人もグッと小規模になりました。たぶんそこからは今まで成立しづらかった小規模のマーケットがたくさんできているのではないかと思います。アドセンスを使うことが歯科医院に適したWeb利用になるというのではもちろんありませんが、Webは小規模・地域密着型の業種にとっても有効に働いてくれるようになってきました。
